9/17の順位戦A級から
井上八段は熱狂的な阪神ファンなんですね
私と同じで親近感が湧きます
戦型は先手居飛穴対 後手ゴキゲン中飛車穴熊の相穴熊
今月の将棋世界に載っていたのですが
最近ゴキゲン中飛車に持久戦の居飛穴に組むのは
居飛車不利とされてきたのが、最近は居飛車戦える
ということになってきたらしいです
きっかけは今年5月の豊島五段-戸辺五段戦のようですが
棋譜データベースにないので棋譜は分かりません

対ゴキ中ではしたことありませんが
対四間だとこの4枚穴熊にするのが意外と難しくて
結構振り飛車側に反撃を食らってしまいます
進んで下図

やはり4枚穴熊完成前に仕掛けられて
この辺りでは相当後手が良く見えるのですが、
さらに進んで下図

もっと後手が良く見える
さらに進んで下図

△同角▲同歩△4五角が攻防手なのですが▲6四歩が
決め手となったようです

玉サイドの4つの筋のどれか1つでも歩が切れていると
色々な事ができるんですね
穴熊は通常だと非常に遠いんで、桂香歩で崩していくのが
いいのが、経験的にも分かります
△6二金▲6三香△5二金▲4三歩成△5一歩
▲同と△6八角成▲同金△同飛成▲5一飛成と進んで下図
(先手は歩香だけで攻めて決め手に飛成)

死んでそうに見えてなかなか死なないのが居飛穴
△7一銀打▲6二と△6八金▲4五角△7九金打▲同銀
△同龍▲3三角△7八銀▲8八金△8九銀成▲同金
△6七桂▲7九金△同桂成と進んで下図

▲6二とと寄られたあと後手は攻めまくりますが
先手玉を目の前にして討ち死に
2枚の角が恐ろしい守備力を発揮しています
以下▲7二と△同銀▲4一飛を見て森内九段は
投了されました
投了図はこちら

△7一金と受けても▲同龍△同銀▲同飛成の時に
角が強すぎて先手玉に詰みはありません
居飛穴の遠さを身をもって知った一局でした
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